子供を看護するときに抱えやすい悩みについて

小児科で働く看護師は、病気や怪我で苦しむ子供の姿を見るのが辛いという悩みを持ちやすいようだ。
これは、子供好きが多い小児科の看護師だからこそ起こる悩みだろう。
特に、長期に渡って難病と闘う子どもや痛い処置に耐える子供の姿を見るのが辛いという新人看護師は多いのではないだろうか。

そこで、ここでは、このような悩みを少しでも小さくするためにはどうしたらいいのかを考えたい。
私が思うのは、やはり子供の苦しみをいち早く取り除く努力をすることだろう。
そのためには、まず患者である子供と積極的にコミュニケーションを取っていくことだ。
患者である子どもに寄り添うことで、その不安を和らげたり、励ましてあげたりすることができるだろう。

また、どうすれば安全に治療を進められるのかや、苦しみを軽減させてあげられるかを常に考えながら治療を進めていくことも重要である。
つまり、看護技術の向上も必要だということだ。
子供は成人に比べて痛みに弱いため、採血や注射、点滴だけでも、その痛さから泣いてしまう場合がよくある。
このような事態を防ぐためには、痛みが少なく、手際のよい処置をする必要がある。
そういった技術は一朝一夕で身につくものではない。
長期に渡る経験から自然と身に着いていくものだ。
そのため、毎日の一つ一つの処置を丁寧にこなしていくことが重要になってくるだろう。

そして最後に、患者である子ども以外にも、その親ともしっかりと連携を取っていくことも欠かせない。
なぜなら、子供の苦しむ姿を見るのが最も辛いのは親自身だからである。
親の精神面がサポートできれば、子供も笑顔になるのではないだろうか。